万葉の和琴ワークショップ 開催
2023.03.03
2月26日(日)、対馬博物館 体験学習室にて「万葉の和琴ワークショップ」を行いました。
10組の参加者とミニ和琴を製作し、作った和琴で簡単な演奏をしました。
ミニ和琴製作にあたり、琴の歴史や万葉集に出てくる対馬の和琴について、また、当実行委員会がこれまで行ってきた活動についてお話をさせていただきました。
今回製作した琴は「槽づくり」という音を増幅させるための仕組み(共鳴槽)を取り付けたもので、弥生時代中期に伝わったとされる琴を参考にしたものです。
まず、土台となる槽の本体部分を組み立てます。
次に、ナイロン弦と葦津緒(あしづお)を結び、弦を本体に通して竹ひごを結び固定します。
弦を張りながら葦津緒を本体につなげ、最後に琴柱(ことじ)で音程を合わせて完成です。
弦を張るところで皆さん苦戦されていましたが、親子で協力し合ったり、これでいいかな?と言い合いながら終始和やかなムードで製作が行われ、それぞれ個性のある音色に仕上げることができました。
完成後は出来立ての和琴で先生に音階を教えてもらい、童謡の演奏に挑戦!
たった数分間の練習で初挑戦のお子さまも上手に演奏し、大きな拍手が湧きました。
本日のワークショップを通して、万葉集で詠われた大伴旅人(太宰府長官)が藤原房前(参議)に送ったとされる対馬の琴はこんな音色だったのかな…と、想いを馳せていただけると嬉しいです。